何故あなたはスタートアップ起業家になりたいんですか?

ミンガラーバー! (ミャンマー語でこんにちは!)

黒船を叩き、黒船を育て、自ら黒船となる。」の記事でアナウンスした通り、世界で戦う黒船(スタートアップ)を造船するべく、今年10月より愛知県とeiiconが運営する「PRE-STATION Ai」にアドバイザーとして参画しました!

私自身がスタートアップ起業家として特に成功したわけでもなく、また遠くない未来に起業家として再挑戦したい身でもあるので、”アドバイザー”というタイトルは大変恥ずかしい気持ちで一杯ですが、自分の過去の経験や知恵を共有し、私を大きく飛び越えて育つスタートアップをどんどん増やしていければなと考えております。

まだまだ日本のスタートアップ界隈には疎いため、是非、起業家,VCの方で情報共有させて頂けるかたはTwitterやブログ問い合わせからお気軽にお声掛け下さい!

最近、下記インキュベーションプログラムがPRE-STATION Aiで開始され、メンターとしてプログラム参加企業へのメンタリングが開始されました。

ですので今回は、私がメンタリングの際に必ず最初に投げかける問いについてお話しようと思います。

メンタリングで最初に投げかける問い

私がメンタリングを担当する起業家の多くは、起業アイディア構想段階のスタートアップ起業家”予備軍”が中心です。

彼ら彼女らの中には既に法人化している組織もありますが、基本的には構想段階や仮説検証中のスタートアップが多く、資金調達に向けてこれからビジネスモデルを磨いていこうという人たちが殆どです。

そんな起業家たちは、メンタリングを通じて事業のブラッシュアップと資金調達の可能性を高めようと意気込んで初回メンタリングの場にやって来ますが、実は私の初回メンタリングではあまり事業の話はしません。

何故かというと、私は人生において何かしらの挑戦をするにあたり、まずはその人の目標や夢、強みや弱み等を明確にした上で走り出す方が、最終的な成功確率が上がると考えているからです。

そんな彼ら、彼女らに私が最初に投げかける問いは、

なぜアナタはスタートアップ起業家になりたいんですか?

この問いを最初のメンタリングで投げかけると、人によっては「えっ?」というような驚きの反応を示す方もいれば、淡々と想いを語る方もいます。

僕はさらに畳み掛けるように聞きます。

アナタはどうやって死にたいですか?

ここまでくるとスタートアップのメンタリングというよりも、人生相談に近い印象を受けますが、私はスタートアップ起業家という選択は、人生をより自分の理想とする色に染める手段としか考えていないので、だからこそその人にとってスタートアップ起業家として歩む道が幸せな決断に繋がりそうなのかを確認します。

何故、起業したいのか

起業がしたい理由は人それぞれです。

社会課題を解決したい人、お金持ちになりたい人、周りから注目を集めるような人生を送りたい人

理由は異なれど、どれも素晴らしい理由です。

ですが時々、その理由を深堀りすると、起業せずに関連企業に就職したら?と思うことや、スタートアップ型じゃなくてスモールビジネス型で挑戦した方がいいのでは?と感じることもあります。

そんな時は、起業 or スタートアップ型起業はやめておいた方がいいよ。と素直に伝えます。

スタートアップ起業家予備軍の多くは、スタートアップのキラキラした感じに憧れ、資金調達をゴールに見据えて走り出しますが、そもそも私は、なるべく起業は自己資金(個人100%株主)で進めるべきという考え方の持ち主です。

何故かというと、スタートアップ起業家は一度でも外部株主からの資金調達を実施すると、それは終わりのないマラソンを走り出すのと同じで、日々困難にぶち当たりながらも個人の判断だけで逃げ出すことのできない非常にハードな日々を送ることになるからです。

幸いHi-Soの投資家は理解がし合えて尊敬のできる方々ばかりだったので大変恵まれていましたが、性格が合わなかったり、起業家と事業成長に対する目線の異なるVC,エンジェルが投資家なった場合、それはもう地獄です。

相性が悪いので、考え方が異なるので出ていってください。と言える訳もなく、ただただ辛い日々が続く可能性もあります。

そのようなリスクを考えると、なるべく起業は自己資金(100%個人株主)でやる方が好ましいと考えますが、スタートアップ型成長モデルを志向する場合は基本的には個人の資金では賄いきれないため、”仕方なく”事業資金を外部から調達をする必要があるという認識です。

よく資金調達の発表をすると「おめでとう!」という言葉を投げかけがちですし、私自身も流れでついつい言ってしまいますが、実際に資金調達の業務達成に対する「お疲れ様!」はあったとしても、自分自身の身代わりでもある会社の株式を第三者に割り当てることは悲しいことです。

資金調達を進める時はいつも、アンパンマンが自分の頭をちぎって他者に与えるシーンが脳裏に浮かびました。

ここまで読むと、起業やめようかなと思うかもしれませんが、正直、それでいいと思っています。

何故なら①スタートアップ起業はそれくらいの覚悟を持って挑戦するべき取り組みであり、②本気で挑戦して会社を伸ばしていける人は、結局、人が挑戦を止めるよう促しても絶対に起業するので。

2種類のスタートアップ起業家

ではそもそも私がスタートアップ起業家という人生を選択した理由は何だったのか。

それは、父親が落語家という職業を通じて自分色に人生を染めたように、自分自身も起業家として自分にしか経験したことのない、自分色の人生を歩みたいと感じたからです。

そしてもし自分にしか経験できないような特別感やスケール感のある経験を積もうとすると、スモールビジネス型ではなくスタートアップ型のビジネスがしたいと思い、スタートアップ起業家を志向するようになりました。

私はこのようなスタートアップ起業家を、自己実現追求型スタートアップ起業家と呼んでいます。

一方で、世の中には自分自身が大きな課題に直面した際に、これを解決するにはどうすればいいのかを考えた結果、スタートアップ型ビジネスを通じた解決を目指すスタートアップ起業家も存在します。

私はこのようなスタートアップ起業家を、課題解決型スタートアップ起業家と呼んでいます。

課題解決型スタートアップ起業家は、個人に紐づく強烈な原体験があるからこそ、その話をVCやエンジェル投資家に説得力を持って伝えやすく、こちらの方が聞き手にとってインパクトが残りやすい話し方ができます。

私自身、この自己実現追求型スタートアップ起業家、課題解決型スタートアップ起業家のどちらが優れているとは考えておらず、双方に強みと弱みがあると考えています。

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自己実現追求型スタートアップ起業家

彼らの特徴は、あくまでもスタートアップ起業は人生を彩ることが目的のため、挑戦する事業課題については単なる手段になりがちです。

そのため特に課題やマーケットに対する強い拘りがなく、非常に柔軟に市場分析をした上で、勝てる市場と作戦を構築することができ、これが自己実現追求型スタートアップ起業家の強みになります。

頭の中にあるアイディアを仮説検証した結果、うまくいかなそうであれば別の事業に変えればいい。

最初に決めたビジネスモデルのまま起業が最後までうまくいくことは殆どないので、この柔軟性、対応力は強みにもなります。

一方で弱みは、この柔軟性からも分かるように、事業に対する熱意です。

強烈な原体験がないからこそ、「この市場が伸びそう」や「こうやったら勝てそう」というテクニックが先行しがちなため、テクニックが通用しなくなると、事業に対する熱意が失われやすいと思います。
(たとえ個人の熱意が消えたとしても自由にやめることはできません。これこそ終わりのないマラソン。)

課題解決型スタートアップ起業家

一方で、課題解決型スタートアップ起業家の強みはやはり圧倒的な原体験であり、ある課題を解消したいという強烈な熱意です。

この熱意に加えて、勝てる可能性のある競争環境とスタートアップが挑戦するに値するだけの市場規模が組み合わされば非常に大きな力を生み出し、一気にチーム一丸となって動き出せるでしょう。

ですがこの”競争環境”と”市場規模”が揃わない場合、課題解決型スタートアップ起業家は他市場へのビジネスモデル変更が非常に難しく、起業を挑戦する前に諦めるか、玉砕覚悟で資金調達に向けて突進するかの2パターンになります。

上記の通り、どちらのタイプの起業家も強み弱みはありますが、もしスタートアップ起業家を目指すのであれば、まずは自分がどちらのタイプかを認識することは大切でしょう。

自分のタイプを認識した上で、自分自身とチームの強み弱みを認識し、どんどん突っ走って欲しいなと思います。

そして最後に、世の中の風潮的にスタートアップ起業家の方がスモールビジネス起業家よりも評価されがちですが、私は決してスタートアップ起業家が優れているとも思っていません。

この2種類の違いはあくまでも事業の成長モデル(利益再投資型 or 赤字急成長(Jカーブ)型)の違いだけであり、自分自身が進めたい経営方針の差です。

最近、本来スモールビジネス型でやるべき事業をスタートアップ型でやろうとして頓挫するケースも多く、また気合と覚悟のないスタートアップ起業家も多い気がするので、ここも自分自身に問いかけるべき点でしょう。

 

これを聞いた上でも起業したいですか?

したい方は是非、ご連絡下さい!

PRE-STATION Aiで、皆様の挑戦お待ちしております!

 

 


TK、アジアで財閥作るってよ(Startup in Asia)をお読み頂きありがとうございました。 

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