Oculsu Go(VR機器)を使ってみて感じたインターネットの未来
こんにちは。ブログの分量が多いとご指摘を受けています、TKです。
頭の中の整理を目的に書いているので、なかなか多くなってしまうんですよねー。
ただ、気付きました。
この分量を書き続けると、貴重な休日がほぼブログ執筆で終わってしまうと!
ですので今後は、なるべくコンパクトにするよう心がけます!
(ただ今回も、書きたいことが満載なので不安ですが。。。)
さて今回は”宣伝”ではなく、最近私が体験したVRに関するお話。
この話を通して、5年後、10年後、20年後の未来を一緒に考えていきましょう!
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VR? AR?
まず言葉の定義を一度確認しておくと、VRとはVirtual Realityの省略で、日本語では仮想現実と訳すものです。
つまり、現実ではないが、五感を通じてあたかも現実に発生しているかのような体験をもたらす技術のことを指します。
映画「マトリックス」の世界が一つの例ですね。
このVRとともによく耳にするのがARと呼ばれるAugmented Realityで、日本語では拡張現実と訳される表現です。
これは現実世界の一部に仮想現実を反映させる技術で、ドラゴンボールのスカウターやPokemo GoがARの例になります。
ではここから、最近、私が購入したVR機器”Oculus Go”の体験をご紹介します。
Oculus Goを買ってみた。
10月末、東京国際映画祭出席に合わせて日本へ一時帰国した際に、”Oculus Go”を購入しミャンマーへ持って帰ってきました。
Oculus Goとは、 2014年にFacebookが当時20~30億米ドルで買収した”Oculus VR”社が発売したスタンドアロン型(スマホやPCが別途必要ではない)VRヘッドセットのエントリーモデルで、2018年5月に発売を開始しました。
Oculus Goが発売時に話題になった理由はその価格の安さ。
Facebookが運営するOculus公式サイトから購入する場合、容量32GBが23,800円、64GBが29,800円という、比較的手頃な価格帯で購入することが可能です。(Amazonで買うと値段が高いです!要注意!)
私自身、発売時から気にはなってはいたのですが、なぜこのタイミングで購入を決めたかというと、9月末のOculus VR社の開発者会議”Oculus Connect 5″において、YouTube がOculus GO 向けに 専用VR アプリを提供することを公表したからで、もしかするとこのアプリがVRの”キラーコンテンツ”になるかもと思い、実際に購入し試してみることにしました。
Oculus Goを使用してみて。
まずはOculus Goや、You Tube VRがどういうものかを理解していただくために、動画を少し再生してみてください 。(34秒/無音でもOK)
どうでしょうか。
この動画を見るだけでも、既に新しい世界観を味わえると思います。
ここからは私が初めてOculus Goを使ってみた感想を、考察を交えてご紹介します。
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没入感
Oculus Goはヘッドホンなしでも使用することが可能なのですが、ヘッドホンを装着しOculus Goを使用すると、その没入感に圧倒されました。
映像の世界に入り込んだ時に”見入ってしまう“という表現を使いますが、VRの場合は完全に”入り込んでしまう“という表現がピッタリ合います。
VRの音楽ライブ映像を観ている時はライブ会場にいる感覚になり、ジェットコースターに乗っているVR映像を観ると、不思議とふわっと浮き上がる感覚になります。
(余談ですが、あのフワッと浮く感覚は、自分が無重力状態やマイナスGになり、”内臓”が浮こうとする時に感じる感覚。)
また視聴コンテンツがVR 対応してなかったとしても、目の前に現れる超大型スクリーンを通して映像を観ることができるため、通常のテレビ・パソコン・スマホでの映像視聴体験以上に、コンテンツを楽しむことができます。
一人でも楽しめれば、複数でも楽しめる。
Oculus Goの凄さは”没入感”とご紹介しましたが、一番相性の良いコンテンツはアクションやホラーゲーム(+エロ)だと思います。
先日、友人と一緒にOculus Goでダウンロードした”Play with me”という無料ホラーゲームをやったのですが、これがめちゃくちゃ面白かった。
このゲームは幽霊屋敷の中でローソクを集めるという単純なゲームなんですが、Oculus GoをテレビやPCに繋げてプレーすることにより、ビビりまくる人を見ながら(その様子を見て爆笑しながら)ゲームをすることができます。
他にも敵を銃で倒すゲームをいくつかやってみましたが、どれも没入感があって、実際にゲームの世界に入り込んでいる気分になりました。
なので、敵に攻撃される時は少し怖いです。
是非体験したい人は、我が家へお越し下さい。一緒にホラーゲームをやりましょう!笑
VR・ARがもたらす世界とは
ここからは少し考察を含んだ話に進もうと思います。
今回のVR体験を通して感じたのは、数年前に自分が立てた仮説は、やはり正しいのではないかということです。
テレビ局は終焉を迎える。
その仮説とは、
①You TubeやFacebook等のインターネットメディアに費やされる人々の時間が徐々に増加し、テレビの視聴者離れは止まらなくなる。
②苦肉の策としてテレビ局は、視聴者を繋ぎ止めるために”諸刃の剣”であるインターネット上でのテレビコンテンツの無料Live視聴を解禁。
③一方でVR・AR機器の普及に伴い、VR・AR機器でのテレビコンテンツ視聴が徐々に一般化。
④その頃にはテレビコンテンツを消費するために、”テレビ”という媒体を介す必要がなくなり、テレビコンテンツのもつ”特別感”が徐々に薄れていく。(テレビコンテンツのコモディティ化。)
⑤テレビコンテンツが、インターネット上に溢れかえる様々なコンテンツ(YouTubeやFacebook等)と、個人の余暇時間を奪い合う戦いが本格化。そして、費用対効果の観点からテレビコンテンツは徐々に力を失う。
⑤テレビ局はテレビ局としての役割を終え、映像制作会社への業態転換が迫られる。
①〜⑤の順序が多少既に前後して起こっているものの、この流れは避けられないのかなと思います。
日本ではサイバーエージェントがAbema TVを赤字垂れ流しにも関わらず展開していますが、藤田さんが見ているセカイはこれに近いのではないでしょうか。
既存のテレビ局がインターネットというプラットフォーム上への進出を強いられた場合、制約を受けない自由なコンテンツ作りができるAbema TVが既存テレビ局よりも優位に立つ気がします。
(電通・博報堂のサイバーエージェントとの資本業務提携は、既存テレビメディアからの牽制の意味もあるとある人から伺ったが、勝ち馬に乗る戦略でもありそうな気がしました。やはり電博はしたたかですね。)
個人的には、既存のテレビ局はさっさと地上波放送への拘りを捨て、You Tubeのテレビ局公式チャンネルへのオリジナルコンテンツ投稿を始めればいいのにと思いますが、出演者の権利関係・広告媒体コントロールの難しさ等の様々な事情で難しいのでしょう。
でもこの流れには誰も逆らえないんだし、であれば早く行動すべし。
最近、AppleがARメガネ関連の会社を買収し、2020年にはApple Glassを投入するという噂が出ていましたが、この投入の時期が1つのターニングポイントになるかもしれませんね。(ただ、AppleがVR市場を支配するなんて全く思っていませんが。)
ただ、実際に大きく市場が動くのは、落合陽一も開発に加わっている網膜投影技術を活用したAR機器が普及するタイミングか、人体へのマイクロチップ埋め込みくらいになる気もするので、そうなると少し先かもしれませんが。
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インフルエンサーの影響力増
そのような時代になった場合、更に影響力を増すのはYou Tuberを始めとしたインフルエンサーと呼ばれるような人々でしょう。
コンテンツの価値は、いかに人々の余暇時間をぶん取ることが出来るかだと思っていますが、その場合、毎日100万人の余暇時間を5分奪えるインフルエンサーの価値は今後もどんどん高くなるはず。
これまでのテレビコンテンツの場合、多額の制作費を投じて比較的長尺のコンテンツを作る傾向がありましたが、AR・VR時代には、より短時間のコンテンツを多数消費するのが増えてくるはずです。
(人間はどんどん怠惰、我慢の出来ない動物になってきており、文章→画像→動画、というように、なるべく受動的&短時間で満足できるコンテンツが好まれていっている傾向があります。)
とした場合、今後もインフルエンサーの市場はまだまだ大きくなっていくでしょう。
私自身のコンテンツ価値も、このブログやFacebook等を通じて、どれだけ読者・フォロワーの余暇時間を奪えているのかだと思います。
もっともっと奪えるように頑張るぞー!
いつもお読み頂き、ありがとうございますm(__)m
ARは良い。でもVRは危険。
ここまでポジティブな側面を中心に考察してきましたが、最後に言及しておきたいことは、VRは使い方によっては非常に危険なデバイスになるなということです。
洗脳(マインドコントロール)の観点からすると、この没入感は非常に危険な感じがしました。
戦時中にプロパガンダ映画が数多く流されるのは、人々が同じ場所に集まって真っ暗な環境の中、大型スクリーンを見るということが、人間をマインドコントロールのに最も効果的な手法だからなのですが、VRは映画以上に没入感があり、これは使い方によっては非常に危険です。
たとえば、ある民族がおこなった残虐な映像をVRで見せるだけでも洗脳という効果は非常に大きいと思いますが、それらの映像に加えて彼等を敵と見立てて倒すシューティングゲームを作り、敵を殺した後に周りから称賛される演出が加われば、これは兵士を養成する最高のツールになります。
今の段階では、映像の解像度がまだまだ十分ではないため、現実社会とVR空間を区別することは容易ですが、VRでの4K,8Kが当たり前になり、その通信容量をこなせる5Gが広く一般的に普及すれば、使い方によっては危険な道具にもなる気がします。
(一方でARはあくまでも現実がベースになっているので、そこまで危険ではないと思います。)
ミャンマーは蛙跳び(ループフロッグ)を起こすをするんじゃないか?
ここまでVR・ARの世界を考察してきましたが、ミャンマー関連ブログということもありミャンマーの未来にこの話を掛け合わせると、ミャンマーではVR・ARの普及が、日本や他先進国より早く起こるんじゃないかと思っています。
という記事で、脱Facebook時代に備えた投資がミャンマーで活発になってきていると書きましたが、個人的には、脱Facebookはするものの、その後、モバイルアプリとWebサイトに人々が流動して長期間滞留するとはあまり考えていません。
ではどういう未来を想定しているかというと、最低でもあと3年間はFacebookが圧倒的な優位性を維持した後に、モバイルアプリとWebをサラッと経由(或いはSNSと並行して利用)し、比較的早い段階でAR/VR中心の世界に移るんじゃないかと思っています。
というのも、我々日本人は各種サービスに特化した専用プラットフォーム(e.g.SUUMO、ホットペッパー)の便利さを知っているからこそ、Facebookに全てのプラットフォームが集まることの不便さを実感するのですが、そもそもミャンマーの人々はそんなことすら知らず、Facebookで完結することにあまり不便さを感じていません。
プラットフォームにおいて最も大切なことは、プラットフォーム上に人が集まっているかどうかであり、たとえサービスが便利であったとしても、人の集まらないプラットフォームには何の意味もありません。
なので暫くは、Web・アプリへの移行はせずに、Facebook中心のマーケットという世界は変わらないと思います。
ただ、一方で娯楽が限定されるミャンマーでは、VR・ARが1つあるだけで、娯楽の幅が圧倒的に広がると思いますし、おそらく中間層の所得水準の向上に伴い、5~10年後には爆発的普及が起こる可能性はあると思っています。
というのも、地方ではVR・AR機器があれば、映画館も必要なければ、テレビも必要ない世界が作り出せるので。
これらはあくまでも予想なので、当たるか外れるかは分かりませんが、未来を想像するって楽しいですよね。
まだまだ自分の頭の中には、ここがこう変わりそうとか沢山あるんですが、気付いたら本日も5,000字超。
めちゃくちゃ長くなってしまいましたね。反省。
なので、続きはまた次回以降か、興味のある人は会った時に聞いてみて下さい。
次回からはもっとコンパクトに!
こんな未来を想定する私が、今後何を仕掛けようとしているか。
それらは乞うご期待ということにしておきます。
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